バレス・リ・アッシュのつぶやき

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ロシアで一体何が!?ロシアで独裁化の下地が進んでいる

独裁者の足音が聞こえてくる

近年のロシアでは管理社会化を進める法案が通っている。圧倒的な支持率を背景として、管理社会化を進めているようだが、国民は歓迎しているのだろうか?

 

ロシア国内での報道は不明だが、過去にプーチン大統領が新興財閥を追放し、メディアをプーチン政権よりに支配したことで、国民受けの悪い報道は出来ない可能性がある。

 

さらに、最近ではYouTubeにある野党関連動画を削除し、議会での支配を強固なものにしようとしている。

 

一体、こういった独裁化ともいえる下地が出来てしまった背景を知るために、プーチンロシアの歴史を見てみようとしよう。

プーチンロシアの歴史

2000年5月 プーチン氏大統領就任

『報道、ネット情報を徹底的にコントロール』部参考

2000年 新興財閥の多くを逮捕・追放:例えば、メディア王ウラジーミル・グシンスキー氏を6月逮捕

→これによって、プーチン政権は3大テレビ・ネットワークなどの有力メディアを支配
   しかも、プーチン政権に批判的なメディア職員・経営者は解雇、独立系メディアの記者は暗殺・不審死している
これらは国民にはとても喝さいされたという

 

プーチン政権を批判するだけで、暗殺・不審死すると分かれば、誰もプーチン政権を批判することは出来なくなるだろう。
このような手法で、国民を、メディアを通してプーチン政権の支持を確固たるものにしたと思われる。

 

しかも、これらの追放は実際には利権がプーチン側近に移されただけというケースが多いという。
当然、利権を移したことはロシア国内での報道はほとんどなかったという。

そして、とうとう独裁化の動きが進み始める。

2019年3月 ネット上のロシア国家への不敬およびフェイクニュース流布を犯罪とする法律が制定
2020年7月 憲法改正で任期をリセットし、2036年の大統領職にとどまれることを可能にした(6年制3選禁止のため)
2020年12月 大統領経験者に終身的な不起訴特権を与える法律
2020年8月 ロシア連邦保安庁(FSB):汚職追及活動家のアレクセイ・ナワリヌイ氏毒殺未遂
2021年1月17 アレクセイ・ナワリヌイ氏ロシアに帰国
2021年1月23 人権団体がデモ:アレクセイ・ナワリヌイ氏の釈放を求めたが4000人が拘束される
2021年1月31 釈放デモ:拘束者数 モスクワ 1700人、サンクトペテルブルク 1100人

 

2019年にネット限定だが不敬罪が制定される。一般的には不敬罪というのはとても悪用がしやすく、極端な話、政権を批判すると、国家への批判とみなされ、不敬罪で逮捕出来てしまう。
実際に、日本には不敬罪が存在したことがあり、このような悪用がされてしまった。

 

このように、時の権力者しだいで、ネット上の情報をコントロールが可能となる可能性のある法律が制定された。

 

2020年12月には謎の大統領経験者に不起訴特権を与える法律が制定された。
これは、自ら悪いことをしていると認めているようなもので、さらに、今後も刑法に違反することをするといっていることと変わらない。

 

このように、圧倒的な支持率を背景に、メディア、国民を支配し、独裁体制の下地を行っているように思える。
国民はプーチン大統領を信頼しているようで、このようにプーチン大統領なら独裁体制でもいいと思っているかもしれないが、実際に大統領は永遠にプーチン大統領であるわけではなく、プーチン大統領以外を想定していないのではないだろうか?

 

もし、プーチン大統領が独裁者とならなくても、これらの法律を悪用すれば簡単に独裁者は誕生するだろう。

さらに、ネットの情報を支配しようとする事例が発生

最近では、ネットの支配を強化する目的か、巨大IT企業に国内事務所の設置を義務化する法案を制定した。

 

2021年7月1 国外の巨大IT企業に国内事務所設置義務化(GoogleAppleTwitterなどが対象)
GoogleAppleが事務所設置
この法案はネット起業を脅す目的だったのか、ロシアは両者オフィス代表者を召喚し、非難した。そして、野党が集票用選挙アプリを削除しない場合オフィス社員を起訴すると迫ったという。
→すると、アプリは翌日削除され、アップルはさらに譲歩した。
ios15に実装された機能、ユーザーのプライバシー保護機能をロシアでは無効にした。この機能があるとウェブ閲覧者の身元が分からなくなる。
そした、YouTubeは野党関連動画を削除。

管理社会は国民の権利を簡単に奪えてしまう

こうして、ロシア国民の知るところか、知らぬところか分からないが、着実にロシアの管理社会化が進んでいるようだ。
いずれ、情報がロシア政府に都合の良い情報しか知れなくなると、1党独裁かつ独裁者が誕生することだろう。
結局のところ、ロシアはスターリンを生んだ国だから、全体主義思想にはまりやすいのかもしれない。

アレクセイ・ナワリヌイ氏の紹介

最後にロシアで反プーチン側で頑張っている、アレクセイ・ナワリヌイ氏の紹介をしよう。

 

wikiによると

アレクセイ・ナワリヌイ - Wikipedia

政治汚職の追及者
2011年 下院選挙の不正を訴えていたデモで逮捕
2012年5月 反プーチンデモで逮捕
2012年7月 横領罪で逮捕→有罪判決→欧州人権裁判所が公正な裁判ではないとして無効判決→ロシア最高裁は再審を指示、2017年執行猶予付き禁固5年判決
2017年 メドヴェージェフ首相の蓄財等の腐敗を告発する動画を公開
2018年 大統領選挙に立候補→選挙管理員委員会が有罪判決を理由に立候補無効判断
2020年 毒殺されかける
ペットボトルの外表から毒物を検出→皮膚から吸収した可能性?
2021年 ナワリヌイ氏の関連団体が黒海リゾート地にある豪邸を「プーチン宮殿」だとする動画を公開→プーチン大統領側は否定

 

このように、政治腐敗を主に追及していたら、逮捕されてしまったようだ。この人物の評価は不明だが、この人物は大統領選の対立候補では有力だったこともあり、悪人のレッテル張りをし、敵視し、有力候補にならなくしようとした印象を感じる。
そして、現在ではこの人物を利用して、敵視しすることで管理社会化を進める法案を通しているような気がする。

国民は敵がいると正常な判断が出来なくなるという心理を、利用している気がしてならない。